真面目に勉強したつもりなのに。。。

China City Stock photos by Vecteezy

私はほとんど中国語が話せないが、これまで全く勉強してこなかった
わけではない。

私が初めて中国語を勉強したのは、今から15年ほど前、
仕事で中国に赴任したときだ。

赴任した職場では、ある程度の人が英語を話すことができたので、
中国語は必須というわけではなかったが、
私の前任者が週1回、家庭教師の人に中国語を教えてもらっていたので、
そのまま引き継ぐ形で教えてもらうことにした。

今では考えられないことだが、使用する教科書の音声が
カセットテープに録音されていて、わざわざテープレコーダーを
購入して勉強していた。

初めの勉強はやはり発音で、ピンインと声調(四声)の練習を
ひたすらさせられた。
なお、ピンインとは中国語の発音記号のことで、中国語の漢字を
ローマ字のような表記の仕方で読めるようにしたものである。
また声調というのは、漢字を読む時のアクセントのつけ方のようなもので、
4種類あるので四声とも言う。下の例にあるように、
ピンインに声調記号として付記する。

(例)中国 → zhōng guó

この例では、初めの「中」は zhōng と読み、四声としては一声、
次の「国」は guó と読み、四声としては二声となる。

ピンインと声調(四声)については、以下のサイトで分かりやすく
説明されている。
https://www.hananiko.com/phonetic/mandarin101/

発音を一通り勉強した後は、教科書に従って、
簡単な挨拶や会話、文法などを勉強していく感じで、
おそらくオーソドックスな勉強方法だったと思う。
赴任したのが約1年だったので、勉強も週1回、
1年続けたということになる。
それ以外でも参考書を買って、通勤時間中などに
よく使われるというフレーズを一生懸命覚えたりもした。
自分なりには真面目に勉強してきたつもりだった。



で、その結果はというと、基本的な発音や文法は
分かるようになったものの、会話はほとんど上達しなかった。

職場が日本語や英語が通じる環境だったので、使う機会がほとんど
なかったのが大きな原因だが、中国語をある程度話せる同僚もいて、
その同僚から言われたのは、
「自分からもっと話していかないと上達しないですよ」

そう、私は基本的に引っ込み思案であまり自分から積極的に話しに行けない
いわゆるコミュ障人間なのだ。
立食パーティーなどでは誰にも話しかけられず、
隅の方で1人食べ物を食べているようなタイプである。

勉強と会話は別物で、勉強して単語を覚えたとしても
それを実践しないと会話は上達しない、頭では分かっていたが、
うまく話せなかったら、理解してもらえなかったらどうしよう
という気持ちが先に出てしまって、自分からなかなか話せなかった。

その後、日本に戻ってからは、ますます中国語を使う機会もなくなり、
結局話せるようにはならなかった。
時々、瞬間的に勉強したくなる時があって、少し勉強するものの、
その度にすぐ挫折する日々。。。
よって、今の私の中国語レベルは初級者に少し毛が生えた程度である。