以前の記事で少し紹介した中国の陳楽一(陈乐一、チェン・レイ)
という歌手に最近、ハマっている。
陳楽一は2001年生まれで、広西チワン族自治区の出身。
彼女が一躍脚光を浴びたのは2018年に「下一站传奇」という
オーディション番組で披露した「青鳥」。
原曲はいきものがかりの「ブルーバード」で、これを中国語で
カバーしたものだ。
注目は1:38あたりからのサビの部分。
それまでの中国語から急に日本語に変わる。この日本語の発音が
ものすごく綺麗だ。そして最後はまた中国語で締める。
日本語で歌えるということはもちろんすごいが、
歌唱力、声質、パフォーマンス、どれをとっても素晴らしい。
これを初めて聴いたときは、鳥肌が立ったといっても良い。
何を隠そう、これが私が中国語を改めて勉強しようと
思ったきっかけの動画なのだ(詳しくはこちらを参照)。
その後、彼女は本格的にデビューし、
日本のアニメソングや台湾の曲のカバーなどで更に話題を集めた。
以下に何曲かカバー曲を紹介する。
「紅蓮華」(LiSA、アニメ「鬼滅の刃」OP)
上の動画の青鳥とは違い、かなり大人っぽい雰囲気だが、
迫力のパフォーマンス。ファッション、ダンスがかっこいい。
「aLIEz」(アニメ「アルドノア・ゼロ」ED)
原曲は正直全く知らなかったが、彼女のカバーを聞いて好きになった。
途中、日本語の発音はやや怪しくなるが、ビブラートの効いた少し
ハスキーな声と、パワフルな表現力に思わず引き込まれる。
「梦里花 [Flower in Wonderland]」(张韶涵、台湾の歌手のカバー)
こちらは原曲が台湾の曲なので、全て中国語で歌っているが、
歌詞の意味は分からなくても、やはり声とパフォーマンスが
とても魅力的だ。この動画は彼女がメインボーカルを務める
「犬舍乐队」というバンドの演奏である。
ただ、このように今のところ彼女が注目されるのはカバー曲が中心で、
残念ながらオリジナル曲ではなかなかヒット曲が出ていないのが
現状である。
現在、22歳で、まだまだ歌手としてもこれからなので、
頑張ってほしいなと思っている。